ベネ・ステフリーeラーニング活用事例 ~コロナ禍における新入社員研修(オンライン実施)での活用例~
株式会社やまや様
業種:卸売業・小売業企業規模:1001名以上
導入サービス名称:ベネフィット・ステーション
取材時期:2021年6月
「嗜好品を通じて日本の食を豊かにしたい」という想いのもと、世界中のお酒、食品、飲料などを扱う店舗を全国29都道府県に340店舗展開されている株式会社やまや様では、2013年からベネフィット・ステーションを導入いただいております。
2020年、新型コロナウイルス感染拡大の影響によりそれまで対面で実施していた新入社員研修を実施することができなかったことから、2021年はオンライン形式での実施を検討。実施にあたり、ベネフィット・ステーション内の自主学習コンテンツであるフリーeラーニングも活用いただき、例年の対面研修よりも8~9割の事務手間削減、コストについても大幅カットに成功!その詳細についてお伺いしました。
ベネ・ステフリーeラーニング活用事例
~コロナ禍における新入社員研修(オンライン実施)での活用例~
-2013年からベネフィット・ステーション(以下、ベネ・ステ)を導入いただいておりますが、もともと導入いただいた背景はどういったものだったのでしょうか。
-人材採用の強化のため、福利厚生を充実させようと思ったことがきっかけです。近年就職活動をしている学生は福利厚生制度への関心が高い傾向があり、福利厚生の一つにベネ・ステがあることは、会社が社員を大切にしているというメッセージにも繋がっていると考えています。
-ベネ・ステの活用状況はいかがですか。
-直近では、2021年卒の新入社員研修(入社前の3月末に3日間実施/対象約70名)をオンライン形式で実施することになったため、その際にベネ・ステフリーe-ラーニングを活用しました。会社の福利厚生制度の1つであるベネ・ステに入社直前のタイミングで触れることができ、ベネ・ステ周知の面でもよいきっかけになったと思います。
-新入社員の研修をオンラインで実施することになった背景、ベネ・ステフリーeラーニングを活用いただくに至った背景の詳細を教えてください。
-もともと新入社員研修は対面で実施していましたが、昨年2020年卒の研修は新型コロナウイルスの影響もあり実施ができませんでした。
そのようなこともあり、2021年卒の研修については早い段階からオンライン実施に向けて検討・準備を進めました。
当初は、今までやっていた新入社員研修の内容を録画配信形式で実施することを検討していましたが、自社でコンテンツを全て作りあげるのは困難だったため、自社コンテンツと外部のeラーニングを合わせるハイブリッド型の研修を検討しました。
その中で様々な会社のeラーニングを比較しましたが、やはり費用の面で難があり、対面式で新入社員研修を行うよりも高くなってしまうことが分りました。
そのような中、ベネ・ステにもフリーeラーニングがあることを知っていたので内容を確認してみたところ、「これは意外と使えるな」と思ったんです。
提供会社4社分のコンテンツが無料で利用できる点に加え、新入社員が一番初めにベネ・ステに触れるよいきっかけにもなることから、ベネ・ステフリーeラーニングを研修に取り入れることを決めました。
-研修で活用する講座はどのようにして選ばれたのでしょうか?
-社会人としての入り口として知ってほしい内容や、もともとの研修内容と被っている内容を中心に講座を選定しました。
例えば、社会人としての心得やビジネスマナー、正しい言葉使い、電話応対といったもともとの研修に組み込んでいたもの、そして今までやりたくてもできなかった、会社の数字の見方、会社の仕組み、モチベーションに関するものも取り入れました。
-研修のオンライン実施にあたり、全体的に気を付けたことなどはありますか?
-研修はZoomで実施したのですが、ブレイクアウトルーム(Zoom上で班分けができる機能)機能を活用し随時グループディスカッションを行って新入社員同士で会話ができるようにするなど、なるべく一方的な研修にならないように心がけていました。
また、全体を通しての理解度の確認のため、朝礼と夕礼の際に研修に関する感想や意見を聞いたり、レポートも提出してもらいました。
-ベネ・ステフリーeラーニングを活用して良かった点や、研修自体をオンライン実施したことで感じたメリットがあれば教えてください。
-講座選定にあたり実際に自分でもベネ・ステフリーeラーニングを受講してみたのですが、プロが教えている分、自分達で教えている内容よりも分かりやすいと感じましたね。
講座によっては再現ドラマのような映像がありイメージがつきやすいこと、合間にテストが挟まることで一方的に視聴するのではなく理解を深めながら進めることができたのもよかったです。
また、これは副次的な効果となりますが、研修自体をオンラインで実施したこととフリーeラーニングという既存コンテンツを活用したことで、研修にかかる事務手間や費用を、例年に比べて大幅に抑えることもできました。
具体的には、昨年までの対面研修と比べて、約8〜9割ほど人事の手間を軽減出来たと思います。
例年だと、社内講師と人事の運営メンバーあわせて4~5人体制で、研修中の8時間はつきっきりで対応していましたが、今回は研修の合間合間の対応だったので、実質2時間くらいの稼働ですみました。
費用に関しても、社内講師の出張費、新入社員の交通費・宿泊費・食事代などがかかっていましたが、それらが丸ごとカットできましたね。
さらに、ベネ・ステフリーeラーニングを活用したことで実際にサイトにログインをしてコンテンツを利用する、という一連の流れを体験してもらうこともできたので、今後のベネ・ステ利用につながる良いきっかけづくりにもなったのではないかと思っています。
-逆に、オンライン研修中に起こったトラブルや困ったことなどはありましたか?
-特になかったですね。しいて言うならWi-Fi環境の問題で1名だけ一時的に繋がらなかった人がいましたが、その他は大きな問題も起こらず70人が一気に安定して受講することができました(3日間のオンライン研修での通信量は、15GBに収まる程度)。
オンライン研修の懸念としては回線の不具合があげられるかと思いますが、万が一そういったことがあったとしてもフリーeラーニングであれば後から視聴することができるという担保があったので、そういった面でも安心でした。
-オンライン研修およびフリーeラーニングに対する新入社員の方の反応・感想はいかがでしたか?
-新入社員からは、コロナ禍で研修自体がないかと思っていたため、研修ができて良かったという声がありました。
フリーeラーニングについても、研修前の時点で既に予習として視聴していた人もいましたし、研修後に復習として視聴している人もいたので、おおむね好評だったと思います。
一方では、オンラインではなく直接みんなと会いたかったという意見もあったので、感染状況が落ち着いたのちの研修としては対面形式とフリーeラーニングを掛け合わせる形でうまく活用していきたいと思っています。
-今後のフリーeラーニングの活用における展望や、期待することを教えてください。
-マネジメントに関するものなど他にも様々な講座があるので、今後は役職者研修やその他社内研修に積極的に取り入れていきたいと考えています。
特に、個人情報管理やハラスメントの講座などは全従業員に見せたいですね。一方で、ベネ・ステフリーeラーニングのコンテンツは、BtoBの営業職に向けた内容に偏っている印象があるため、小売業向けのBtoCの接客の内容など、サービス業向けのコンテンツが充実することを期待しております。
-今後、人事としての展望や実現したいこと、それにあたりベネ・ステに期待していることを教えてください。
-ワークライフバランスを充実させるために会社としても意識改革も含めて取り組んでいく必要があると思っています。
また、小売業ということもあって休みは不定期で土日休みではなかったりするので、休日を増やして連休で旅行なども行けるように、会社の制度を整えていきたいと考えています。
そのために、今回のような社員教育だけではなく、今後は余暇支援の面でももっとベネ・ステを活用していければと思います。
-本日はありがとうございました。