利用率が27%から92%に上昇。福利厚生を利用したくなる環境づくりとは

高速道路トールテクノロジー株式会社様
業種:サービス業従業員数:1,220名 ※2025年4月現在
導入サービス名称:ベネフィット・ステーション
取材時期:2025年9月
高速道路トールテクノロジー株式会社様は、全国にある高速道路の料金収受システムの開発・施工・運用・保守を一貫して担っている会社です。ベネフィット・ステーションをご活用いただいている高速道路トールテクノロジー株式会社様に、社員の皆様への周知施策やご担当者様が実感されている実施効果をお伺いいたしました。
~多くの社員にメリットがあり、人事部の負担軽減につながるのがベネフィット・ステーションだった〜

総合企画本部 人事部厚生課 髙島 孝基 様
-ベネフィット・ステーション導入前はどのような福利厚生を実施されていましたか?
-当社のかつての福利厚生制度は、会社が契約しているスポーツクラブおよび保養所の割引利用や、スポーツ施設および宿泊施設を利用した際に補助を受けられるというもの、また社内旅行に対する補助が中心でした。補助の金額は充実していましたが、補助の内容が必ずしもすべての社員のニーズに応えられていないという課題があったのです。また、各制度が独立して存在しており、社員は制度ごとに申請しなければならず、人事部としても制度ごとにルール作りや申請承認の業務が発生し、全体として煩雑な手続きが求められる状況になっていました。
–ベネフィット・ステーションの導入に至った背景を教えてください。
–当時、NEXCOグループ内における組織再編を受けて当社の規模が拡大することとなり、福利厚生制度を見直し、充実を図る動きが生まれました。社員にとって分かりやすく使いやすい制度であるとともに、人事部に過剰な負担が発生しない制度として検討の土台にあがったのがベネフィット・ステーションのカフェテリアプランです。
〜情報の分かりやすい掲載・継続的なメール配信により利用率が27%から92%に上昇〜
-ベネフィット・ステーション(カフェテリアプラン)の利用率について目標は設定されましたか?設定された場合、目標値や内容を教えてください。
-導入初年度の目標としてカフェテリアプランの利用率(ポイント消化率)を80% 以上に設定しました。従来の福利厚生制度をカフェテリアプランに統一する大掛かりな変更だったため、導入するからにはより多くの社員に活用してもらい、便利で充実したサービスを実感してほしいと考えて、80%という高い目標を設定した次第です。このような高い目標を達成するためには、社員が日常の中で制度を気軽に利用できる環境づくりが重要だと考えていました。
–利用率を上げるために行った施策を教えてください。(動画、チラシ、社内メールなど)
–カフェテリアプランの導入にあたり、全社員を対象とした説明会を開催し、制度の概要や利用方法を紹介しました。その上で社員に貸与しているスマートフォンに専用アプリを導入し、社員が容易にポイント申請できる環境を整えました。
並行して、全社員が閲覧する社内ポータルサイト内の人事部の掲示板に、制度概要やアカウント登録方法、申請方法をまとめたマニュアルを掲載し、社員が制度の詳細をいつでも確認できる環境を整えました。現在もポータルサイトにはお得情報を随時掲載しており、社員が制度を身近に感じられるように努めています。
–施策を行う中で、苦労されたことがあれば教えてください。
–不慣れな制度を利用する際の心理的なハードルが社員の中に明確に存在する事実を改めて実感しました。説明会を開催し、社内ポータルサイトで情報を分かりやすく発信したつもりでしたが、社員からは「アカウントの登録方法やポイントの申請方法が分かりにくい」という声が多く寄せられたのです。
その結果、導入初年度の下半期に差し掛かった時点で、カフェテリアポイントの利用率は27%であり、目標の半分にも届いていない状況でした。この度の導入を経て、制度の魅力を伝えるだけではなく、社員が「使ってみよう」と思う最初の一歩を後押しするようなサポートや導線の工夫が必要だと痛感しました。
–苦労した点について、どのように乗り越えたのか教えてください。
–制度に対する社員の声を聞き、利用のための行動を促すには「分かりやすさ」と「アクセスしやすさ」が重要だと考えました。マニュアルに掲載されている情報が膨大だと目的の情報を迅速に探せず、制度が利用されなくなってしまうのです。
このような観点からマニュアルを見直し、社員が特に分かりにくさを感じていたアカウントの登録方法とポイントの申請方法に関する情報を抜粋して、社内ポータルサイトに掲載しました。また、掲載記事のリンクをメール配信し、他の情報との混同がない状態で全社員の目に触れるように工夫しました。メールを活用した情報発信の試みはその後も続けており、アカウントの登録方法やキャッシュバックの申請方法、自動決済の申請方法などを月ごとに配信しています。
さらに、ベネフィット・ステーションの機能を活用して残高ポイント数のメール通知設定を行い、年度末には申請期限を知らせるメールを複数回配信することで、社員がポイントの残高と期限を意識できるようにしました。
これらの取り組みの結果、カフェテリアプランの利用率は目標を大幅に上回る92%にまで向上し、制度の定着と利用促進に大きな成果を得ることができました。さらにベネアワードのアプリ利用率アワード「従業員数1,001人〜5,000人」部門で2位に入賞することができました。

ベネアワードの受賞盾
〜社員がライフスタイルに合わせて気軽に利用でき、人事部の業務効率化にもつながったベネフィット・ステーション〜
-ベネフィット・ステーション(カフェテリアプラン)を導入していることでの社内での反響はいかがですか。
–社員からは制度の利便性を高く評価する声が届いています。従来の福利厚生制度と比較して、メニューの選択肢が大幅に広がり、容易に申請できるようになった点を評価する声が多いです。社員がよく利用するメニューは、外食・ショッピング、旅行補助、帰省交通費補助であり、従来の制度にはない幅広いメリットを社員に提供できていると感じます。
社員が日頃から利用している飲食店やエンターテインメント施設でもポイントの付与が行われ、割引を受けられるため日常生活の延長としてベネフィット・ステーションが利用されるようになっています。また、従来は旅行券を提供していた永年勤続表彰においてもカフェテリアポイントが使えるようになり、旅行に関心を持たない社員であっても制度の恩恵を受けやすくなりました。このように日々の生活の中で制度のメリットを実感できる点が高い利用率につながっていると考えています
–ご担当者様が感じているベネフィット・ステーション(カフェテリアプラン)の導入の効果を教えてください。
–ベネフィット・ステーションのカフェテリアプランは社員にとって利用しやすく、利用するメリットが明確な制度です。また、人事部の業務効率化にも大きく貢献してくれています。複数に分かれていた既存の福利厚生制度をベネフィット・ステーションのカフェテリアプランに一本化したことで制度の管理および運用が大きく効率化できました。社員のアカウント管理や給与処理、請求対応、実績集計をはじめとする各業務をシンプルに実行できるようになったのです。永年勤続表彰との関係では、旅行券を配布していたときのように課税のために旅行券の使用について社員に都度確認を取る必要がなくなりました。
〜福利厚生制度の充実を図り、採用と社員の定着に貢献していきたい〜
–今後ベネフィット・ワンに期待していることを教えてください。
–福利厚生制度は、社員の働きやすさや満足度に直結するだけでなく、就活生や転職者が当社を選ぶ際の大きな判断材料になります。つまり福利厚生制度が充実することで、社員を採用し定着させやすくなるのです。この度のベネフィット・ステーション(カフェテリアプラン)の導入は当社にとって大きな変化だったと感じています。
今後もベネフィット・ワンには、社員一人ひとりのライフスタイルに寄り添いながら、当社の魅力の向上につながるようなサービスを期待しています。引き続きよろしくお願いいたします。
–本日はありがとうございました。
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